胃腸の弱った便秘時には、消化のしやすいうどんが適しています
便秘になったら、まずどのような食事をイメージするでしょうか。基本はやはり、整腸作用でおなじみの食物繊維でしょう。
ですが実は、うどんのような炭水化物も重要になってきます。炭水化物であれば何でも良いというわけでもありません。
その中でも、うどんはとくに有効といえるでしょう。便秘時の腸の状態に、適した食べ物であるためです。調理の仕方を工夫することで、さらなる有効性に繋げられます。
目次
うどんはシンプルな食材です
うどんは、いわゆる主食のひとつです。そして原材料がシンプルでもあります。
この特徴は、便秘で消化や蠕動運動がスムーズにおこなわれない腸にとって、うれしい特徴でしょう。
便秘時は排便だけでなく胃腸機能全体が弱っているので、内臓に負担の少ない食事がおすすすめです。
胃腸の弱った便秘時はうどんが食べやすいです
うどんは、日本人なら便秘時のみならず、わりと頻繁に食べているかもしれません。
ベーシックな食事のひとつであり、またシンプルな食材であることから飽きにくいといった特徴も持ち合わせています。
ですが、便秘のときにも事実効果的に感じられます。うどんが便秘時に適している理由、そして理想的な食べ方を知って、症状の改善に役立ててください。
うどんは弱った胃腸に適しています
便秘は、腸内で便が停滞することで起こりますが、すべての原因が便だけにあるかといえば、そうでもありません。
便を移動させる腸の働きが低下していることも、要因のひとつです。
腸は、内側に繊毛と呼ばれる毛が生えたような器官を有しています。
この繊毛が便を直腸方向に押し流す動きをすることで、排便へといざないます。
ですが、便秘のときはこの動き自体も低下しているため、なかなか便は排出されません。
そこで効果的なのが、消化に適した炭水化物であるうどんです。
うどんは小麦粉と塩、お水を混ぜただけのシンプルな主食であるため、弱った胃腸でも消化しやすいです。
油分を含まないため、胃腸への刺激がおだやかという点もポイントでしょう。
さらに、長時間煮込んで通常よりやわらかく作ったものであれば、さらに食べやすいでしょう。
弱った胃腸でも消化、吸収がしやすいので、便秘改善を後押しできます。
食物繊維の摂り過ぎには注意しましょう
冒頭の通り、便秘時の食事として代表的なのは、やはり食物繊維が豊富なメニューです。
腸内で便を押し出す働きを担う成分であるため、まさに便秘時向けです。
ですが、すでに便秘になった状態であれば、逆効果になるケースも否めません。
食物繊維は、腸にいたってもなおそのままの状態を留めます。
だからこそ便秘対策に適しているのですが、一方で腸の働きが鈍っている状況の場合、他の食べ物の消化吸収を妨げる可能性もでてきます。
つまり、便秘をさらに悪化させてしまうのです。
だからこそ、食物繊維よりもまずうどんのような炭水化物に注目することが大切です。
とはいえ、すべての食物繊維がこれに該当するわけでもありません。
上記の条件に当てはまるのは、繊維質がそのまま残る不溶性食物繊維です。
食物繊維の中でも、水溶性食物繊維と呼ばれるものであれば、水に溶けた状態で届けられるため、おだやかに作用します。
水溶性食物繊維を選んで摂取し、さらにやわらかく煮たうどんを主食とすれば、便秘改善はさらに捗るでしょう。
消化吸収機能を高めることも意識しましょう
本格的に便秘の改善を目指すのであれば、食事以外の面も意識すべきです。
とくに重要なのは、普段から摂取する飲み物についてです。
無色透明の、普通のお水をしっかり摂るよう心がけてください。
胃腸の機能を高める上でも、必要な水分がしっかり摂れているとスムーズです。
代謝が高まり、血流も促進され、体内全体を活性化できるためです。
また胃腸が弱っているため、お水の種類にもこだわりましょう。
おすすめは、刺激の少ないピュアウォーターです。
ミネラル分が調整されているので、負担の少ないお水として便秘時にも適しています。
便秘で弱った胃腸に消化しやすいうどんが効果的です
便秘のときは、胃腸が弱っているケースがほとんどです。
そのため、負担の大きい食物繊維を多く摂るより、消化しやすい炭水化物を意識することが重要になってきます。
不溶性食物繊維の摂り過ぎは、消化吸収の妨げにも繋がってしまうためです。
うどんは、シンプルな原材料で作られた消化に適した炭水化物です。
油分が入っていないので、胃腸への刺激が少ない点もポイントです。
とくに体調が酷いときには、普段以上にしっかり煮込んでやわらかく仕上げると良いでしょう。
お腹にやさしいうどんを食べて健康な胃腸を取り戻しましょう
うどんを頻繁に食べるという人も、多いことでしょう。
それほどに、日本人にとってなじみある主食であるためです。
うどんで便秘対策ができるなら、気軽に実践できるのではないでしょうか。
弱った胃腸をいたわって、快調なお通じを取り戻しましょう。
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- 総合せき損センター「7.排便と食事」
- e-ヘルネット「食物繊維(しょくもつせんい)」
- 城山病院「栄養科だより〜しろやま健康教室〜」
- サワイ健康推進課「「胃のケア」で食欲の秋を満喫!」