食物繊維が含まれるごぼう茶は便秘に効果があると言われています
便秘解消のためには運動をする、マッサージをする、食物繊維を摂取するなど、いくつか方法があります。中でも食物繊維は、食事から摂取できるので非常に簡単な方法です。もちろん食べ物から摂取しても構いませんが、さらに手軽に取り入れるならば、飲み物から食物繊維を摂取するのが簡単でしょう。
お茶には食物繊維の含まれる種類があり、その一つが「ごぼう茶」です。ごぼう茶とは、ごぼうを薄くスライスし乾燥させたハーブティーです。
ごぼう茶に含まれるイヌリンやサポニンという成分により、便秘改善の効果の他、免疫力アップやアンチエイジングなどの効果が期待でき、近年人気が高まっているお茶でもあります。
目次
ごぼう茶には便秘に良い成分である水溶性食物繊維の「イヌリン」が含まれています
ごぼう茶が便秘に良いとされるのは、その一つが食物繊維が含まれるからです。水溶性食物繊維が含まれており、胃で吸収されず、そのまま腸に届き、水分を吸収するので、便を軟らかくして便通を良くしてくれます。
水溶性食物繊維の中にはイヌリンという成分も含まれており、これは腸内で善玉菌のエサとなるので、腸内環境を改善してくれます。またイヌリンは糖の吸収を抑えることで有名な成分で、身体の糖化を防ぎます。
余分な水分を排出する効果もあるため、むくみ改善にも効果的です。毎日飲んでいくと、少しずつ便秘改善効果を得られます。
ごぼう茶に含まれる成分の「サポニン」は免疫力アップやダイエット効果が期待できます
ごぼう茶には「サポニン」という有効成分も含まれています。免疫力アップなどの身体に良い効果効能をもたらすとされています。どのような効能があるか詳しく見てみましょう。
ごぼう茶の効果効能
ごぼう茶には抗菌作用のあるサポニンという成分が含まれています。さらに体を温めて、解熱、発汗作用も期待できるため風邪症状の緩和に効果的です。乾燥、焙煎させたごぼうの方がこれらの効能が高いとされています。
さらに、ごぼうの皮にポリフェノールが多く含まれるため皮付のごぼう茶がおすすめです。
サポニンには細胞の酸化を防いで血管の詰まりを防ぎ、血流を促す抗酸化作用もあるため、脳や心臓の疾患予防効果が期待できます。また、脂肪やコレステロールをサポニンが吸着し、排出してくれます。肌の余分が皮脂も排出され、過剰分泌を防ぐので美肌にも効果的です。
そして、ごぼう茶は女性に嬉しいダイエット効果が期待されています。
サポニンの作用により、脂肪やコレステロール量が減少されていきます。ごぼう茶に含まれるイヌリンという成分は、血糖値の上昇を抑えてホルモンやインシュリンの分泌を減らし太りにくくしたり、むくみを解消したりという効果をもたらすでしょう。
その結果、脂肪や糖の蓄積を防ぎ、細胞の酸化を予防することでアンチエイジングにもつながるのです。ごぼう茶は食事中に飲むとより効果効能を感じやすいとされています。
ごぼう茶には体を冷やす作用などがあり飲み方には注意が必要です
ごぼう茶は、便秘に良い成分が多いので、毎日飲むと少しずつ便秘改善ができます。ただ色々な成分が含まれるお茶なので、その飲み方には注意した方が良いでしょう。
ごぼう茶には体を冷やす作用があります
ごぼう茶には、皮にも栄養成分が含まれるので、皮をむかずにお茶にします。ごぼうをそのまま買ってき煮出しても、また市販のごぼう茶を買ってきても構いません。どちらにしても、皮が付いていれば、むかずにそのまま使います。
飲むならば、煮出しますが、体を冷やす作用もあり、冷え性の方などは飲み過ぎに注意です。特にそのままホットティーにして飲むなら構いませんが、アイスティーにすると、胃に直接冷たい液体が届くので、内臓をダイレクトに冷やします。
冬など寒い日には、ホットティーにして飲んだ方が良いでしょう。飲むタイミングとしてはいつでも良いですが、起床後や寝る前など、空腹時に飲むとより体に成分が吸収されやすくなります。
長期的に飲むと下痢を起こすこともあります
ごぼう茶には、イヌリンが含まれており、これは腸内環境を整えてくれる働きがあります。腸内の善玉菌を増やすことにより、腸内環境が整い、これにより蠕動運動を促し、便が出やすくしてくれるのです。
ただイヌリンには、その反面、下痢を招く、ガスを発生させるなどの効果もあります。
さらに下剤に使われる成分も、ごぼう茶には含まれます。このために、長期的に飲むことや、一度にあまりに多く飲むことはおすすめできません。
1日数杯ぐらい飲むなら問題ないですが、1Lなどと飲めるだけ飲もうとするのは止めた方が良いでしょう。何事も、過剰に行うのは体に良くありません。
ただごぼうを手軽に摂取しようと思うならば、毎日ごぼうを買ってきて、刻んで食べるなどするよりも、ごぼう茶は煮出すだけで良いので手軽です。必要以上の飲むことはおすすめできませんが、適量を守って飲めば、便秘改善に良い効果を生みます。
ごぼう茶の飲み方は煮出しすぎないことがポイントです
ごぼう茶の成分を十分に摂取するならば、時間をかけて煮出してから飲むのが良いです。やかんに入れて煮出すことによって、ごぼうの中の成分が水に出て行きます。作るときの目安としては、お湯1Lに対し、10gのごぼう茶を入れて、弱火で5分ほど煮出します。
煮出す時間によってごぼう茶の濃さを調節できますが、あまり長く煮出すと、苦くなります。ごぼうを買ってきて、綺麗に洗ってから皮のままスライスして乾燥させてから煮出して作っても、お茶を作れます。
便秘が酷いときに飲むようにしましょう
ごぼう茶は便秘に良い成分が多数含まれる反面、下痢を引き起こすこともあります。下剤のような働きをすることもあるので、一度に沢山飲む、長期間続けて飲むようなことはしない方が良いでしょう。
腸内環境を整える、便を軟らかくするような作用のあるお茶なので、便秘が酷いときに飲むと良いです。便秘が酷く苦しいときに飲んでいき、便秘が改善されたら、止めるようにします。
ノンカフェインのお茶なので、カフェインが気になる方も気にせずに飲めます。飲むだけで便秘に良い効果を与えるので、手軽で続けやすい方法です。
また、ごぼう茶はごぼうをそのまま乾燥させているので、食べても構いません。きんぴらにする、炊き込みご飯に入れるなどして食べる方法もあります。りんごなど便秘に良いとされる食べ物と一緒に食べても、便秘を改善できるでしょう。
料理の出汁として使っても、美味しく頂けるので、もしも余ってしまったなら、料理に使うということも可能です。ごぼうを乾燥させているので、長く保存して好きなときに使えます。
ごぼう茶にはイヌリンという水溶性食物繊維が含まれています。腸に運ばれて便を軟らかくしてかさを増やし、便秘緩和に効果的です。
さらに、サポニンという成分は防菌作用による免疫力アップ、抗酸化作用による生活習慣病の予防、脂肪やコレステロール吸着作用によるダイエット効果などをもたらすと言われています。
ただし、ごぼう茶は体を冷やす作用もあるので、皮ごとホットにして飲むようにしましょう。また、飲み過ぎは逆にお腹を壊すので注意が必要です。そして煮出しすぎると苦くなるので濃さを上手く調節しましょう。
(まとめ)便秘にごぼう茶は効果がありますか?
食物繊維が含まれるごぼう茶は便秘に効果があると言われています
ごぼう茶には水溶性食物繊維が豊富に含まれ、腸内で水分を吸収して便を軟らかくするため便秘改善効果が期待できます。また、イヌリンという腸内環境を整える成分も含まれていているのです。
さらに脂肪を吸着して排出させるサポニンはダイエット効果を高めてくれます。ごぼうは体を冷やしやすいので皮付のままホットで飲むのがおすすめです。
煮出しすぎると苦くなるので濃さに気を付て下さい。また、飲み過ぎは逆にお腹を壊し、下痢になるので注意しましょう。
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