さつまいもに含まれるヤラピンや食物繊維などの成分により、便秘解消に効果が期待できます
さつまいもは便のかさを増やす食物繊維が豊富なので便秘解消に効果的な食品です。腸を刺激して排便を促すヤラピンや、腸内環境を整えるレジスタントスターチなど便秘に良い成分が含まれています。
しかし、食べ過ぎると逆に便秘を悪化させるとも言われています。その理由は、水に溶けない不溶性食物繊維により便の量が増えすぎて便が詰まってしまうからです。
それぞれの成分の特徴を理解し、「水分と摂取する」「冷たくして食べる」など、便秘に効果的な食べ方や美味しく食べられるレシピを参考にして取り入れてみるのが良いでしょう。
目次
さつまいもに含まれる3つの成分で便秘を改善しましょう
さつまいもには便秘に良いとされる、ヤラピン、レジスタントスターチ、そして食物繊維などの成分が含まれています。
ヤラピンは便を軟らかくして腸の働きを良くする効果があり、レジスタントスターチは腸内環境を整える働きがあり、食物繊維は便の量を増やし出しやすくします。
このような成分により、さつまいもを食べると便秘改善が期待できます。
ヤラピンが腸を刺激してぜん動運動を促します
さつまいもに含まれる便秘に良い効果的な成分というと、ヤラピンがあります。これはさつまいもの葉や皮に含まれており、切ったときに断面から出てくる白い液体がヤラピンです。
ヤラピンには、腸のぜん動運動を促す働きがあり、便をスムーズに移動させてくれます。皮の近くに多く含まれているので、さつまいもを食べるときは、皮をむかずに、そのまま食べた方がヤラピンを摂取することができます。
また、焼いたり熱を加えても、その効果は変化しないので、焼き芋として食べるのもおすすめです。便を軟らかくする効果もあるので、なかなか便が出ず硬くなっているという人も試してみると良いでしょう。
レジスタントスターチが腸内環境を整えます
さつまいもには食物繊維が多く含まれており、便秘解消に向いている食材と言われています。
食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があり、さつまいもには不溶性食物繊維が含まれます。食物繊維はどちらも消化されず、そのまま大腸まで届く成分であり、不溶性食物繊維は、大腸に届くと水分を吸収し便の量を増やします。
便の量が多くなると、腸を刺激し排便がしやすくなり、便秘解消効果が期待できます。便の回数が少ない、排便後すっきりしない、お腹が張るというような人は、この不溶性食物繊維を沢山摂取すると良いでしょう。
ただしすでに便秘で苦しんでいる方は、便の量を増やすと、腸を詰まらせて余計に苦しくする可能性があります。そのようなタイプであれば、水溶性食物繊維も多く摂取すると良いでしょう。
水溶性食物繊維は、海草類などねばねばした食べ物に多く、食物繊維はどちらもバランス良く摂取するのがおすすめです。
ごぼうもダイエットに向いている食品
ごぼうも食物繊維が豊富な食品であり、ダイエットに適しています。
不溶性食物繊維のリグニンやヘルセミロースが含まれています。消化吸収されず便のかさを増やして腸を刺激し、排便を促すのです。
さらに水溶性のイヌリンも含有しており、水分に溶けて粘着性になるので便が軟らかくなり、排出しやすくしてくれます。ミネラルやビタミンEなどの栄養素も含まれています。
さつまいもはたっぷりの水分と一緒に摂取しましょう
さつまいもには、ヤラピン、レジスタントスターチ、食物繊維が含まれます。
ヤラピンと食物繊維は温めても冷たくしても効果を変わらず摂取でき、レジスタントスターチは冷たくすると摂取できます。またヤラピンは皮に含まれるので、皮をむかずに食べるようにしましょう。
温めて食べるならば、焼き芋や温かいスープなどにして、冷たくして食べるならポテトサラダやさつまいもアイスなどにして食べると良いです。買ってきたさつまいもを、綺麗に良く洗って、そのまま皮をむかずに料理しましょう。
ただし、さつまいもを食べ過ぎるとお腹が張ったり、便が膨らんでつまり出づらくなる可能性があります。
便秘解消の目的でさつまいもを食べるときには排便の状態を見ながら、必要なら腸のマッサージをしてあげて、十分な水分も一緒に摂るようにしましょう。
さつまいもには様々な食べ方があります
冷たいさつまいもを食べるなら、まずカットして電子レンジでふかします。そして同量のヨーグルトとマヨネーズを混ぜて合えたサラダがおすすめです。
さらに、ふかしてマッシュにしたさつまいもに牛乳やバナナ、ホットケーキミックスなどを混ぜて焼き上げるパウンドケーキも手軽に作れます。
さつまいも使ったレシピは沢山あるので、調べて取り入れてみましょう。
【保存版】さつまいもは便秘に効果があるの?
さつまいもに含まれるヤラピンや食物繊維などの成分により、便秘解消に効果が期待できます
さつまいもは便秘解消に効果的な成分が含まれています。主に皮に含まれるヤラピンは腸のぜん動運動を活発化して便を押し出す、便を軟らかくする働きがあります。
レジスタントスターチは善玉菌を増やし、腸内環境を整えます。不溶性食物繊維は便のかさを増やし、腸を刺激してお通じを促すのです。
またごぼうも食物繊維が多いので便秘解消に良いとされています。さつまいもを食べるときは皮つきのまま、水分と一緒に摂るのがおすすめです。ヨーグルトと混ぜてサラダにするなど工夫して取り入れましょう。