赤ちゃんの水分補給がどのくらい必要か見極めましょう
赤ちゃんにとって必要な水分は、1日に体重1kg×100mlといわれています。
例えば赤ちゃんの体重が8kgであれば1日に800mlは水分補給してあげることが必要なのです。
しかしこの水分量は母乳やミルクを含めた量になるため、赤ちゃんの食事でもある母乳やミルクの摂取量を妨げないようにして、その他の飲み物を適度にあげる注意も必要になります。
また気温や運動量などによってそれよりも欲しがる時は適宜あげましょう。
水分が足りないと脱水症状になることも
大人が水分補給する感覚で赤ちゃんに飲み物をあげていると、実は不足している場合があります。
赤ちゃんは母乳やミルクから主に水分をとっているので、液体だから大人の食事よりも水分が多いと思いがちでしょう。
ですが赤ちゃんは大人よりも新陳代謝が活発で、体にとりいれた水分もすぐに使ってしまうのです、きちんと水分をとらせていたつもりでも脱水症状がでることもあります。
赤ちゃんへの水分補給のポイント
赤ちゃんの体の中で水分が占める割合は大人よりも大きくなっています。
しかも水分が代謝によって外へ出ていく量も大人より多い部分があるので、水分補給は重要です。
また赤ちゃんは消化器官が未熟なところにも注意して水分補給をさせる必要があるため、気を付けるポイントを紹介します。
こまめに少しずつあげる
赤ちゃんは水分がたっぷり必要ですが、一度にたくさん水分をとらせることは逆に危険です。
それは、多すぎる水分は赤ちゃんの体液を薄くしてしまい、体のあらゆる器官へ影響を及ぼしてしまうからです。
水分のあげすぎを避けるには、こまめに少しずつあげることで、1回の水分補給ではお水やお茶を20から30mlが目安になります。
白湯や薄めたお茶を常温から人肌くらいにして、スプーンで半分か3分の1くらいの量から飲ませてあげましょう。
1回で口に入れる量が多いと気管に入ってむせやすいので、その時の量も調整して飲ませます。
純水や純水で作った飲み物にする
赤ちゃんに与える白湯やお茶は純粋で作った飲み物にすることも大切です。
純水にはミネラルのような成分までほぼ全てを取り去る加工が行われているので、水分だけを摂れるので赤ちゃんのおなかに負担をかけません。
また、母乳をあげるママの飲み物も純水にすることで赤ちゃんが飲む母乳に含まれるミネラルの量も抑えることができます。
ミネラルは人の体にとって少量なら欠かせない栄養ですが、大人でも多めにとるとおなかがゆるくなる人もいます。
大人よりも体が小さく内臓は未熟な赤ちゃんにとって多くのミネラルは、大きな負担になってしまうので、水分補給には純水や純水を使って作られた飲み物にしましょう。
母乳の場合は母乳だけでもよい
完全母乳の場合は、ミルクと違って赤ちゃんがどのくらいの量を飲んだのかはっきりとわかりません。
そこで、どのくらい飲んだかを知るには授乳時間を目安にし、左右の合計で大体15分程度飲んでいれば、月齢に合った量を飲めていると考えましょう。
もし母乳をあげている場合、お水やお茶を与えず水分補給にも母乳でも構いません。
母乳で水分補給をする時は、食事と考える授乳の時よりも飲んでいる時間が短くなります。
赤ちゃんが満足すれば自分で自然と乳首を放すので、そこでやめれば良いのです。
中には気持ちよくてずっとくわえていたくなる赤ちゃんもいますが、くわえているだけで飲んでいないこともあります。
ママが赤ちゃんに付き合ってあげられる時はそのままくわえさせても良いですし、忙しい時やだらだらくわえさせたくない時はそっと放してあげましょう。
母乳やミルク以外の飲み物に慣れる目安は生後3ヶ月頃からですが、赤ちゃんもママも母乳の方が良いと思うのであれば1歳になる頃までの水分補給のメインは母乳で過ごしても大丈夫です。
その場合はママがしっかりと純水を飲んで水分を補給し、いつでも赤ちゃんに飲ませられるよう準備しておきましょう。
赤ちゃんは大人より脱水になりやすい
汗やおしっこから失われる水分の他、吐く息や皮膚呼吸からも失われていきます。
赤ちゃんの場合、呼気と皮膚呼吸で失う水分は大人よりも多いと言われているので、知らないうちに脱水になりかけている場合もあるのです。
赤ちゃんが脱水になってしまうと、症状が軽い時は、機嫌が悪い・おしっこの回数が減る・涙目になるなどの症状が現れ、重度になるとチアノーゼやけいれんが起こるため、救急車を呼んですぐに受診する必要があります。
赤ちゃんの様子を見てどのくらい水分補給するか決めてください
赤ちゃんが汗をたくさんかいたときやお風呂上がりには、月齢に合わせた飲み物で水分補給をさせましょう。
もし普通に過ごしている時でも、機嫌が悪かったりおしっこの回数が減ったりしたと感じた時は、母乳やミルクの他に水分純水で作った飲み物をとらせてあげましょう。