目の水分不足で保護できなくなって充血するといえます
目の水分不足のことをドライアイといいます。
本来目は涙が分泌されて潤っているはずなのですが、ドライアイでは涙の水分不足で乾いてしまいます。
ドライアイになってしまうと、涙によって目の表面がバリアできなくなってしまうのです。
すると目が外部の攻撃から無防備の状態になります。
その結果目が傷つきやすくなり、充血が起こりやすくなります。
涙による保護がなければ、些細な刺激でも目の表面に傷がつきやすくなって充血を発症するわけです。
目次
水分不足で目に違和感が出てくるのも充血の原因に
目の水分不足でドライアイになってしまうと、目に違和感が出てきます。
ドライアイの患者の中で多く訴えるのは、目のゴロゴロ感です。
何か異物の入ったような感覚があって、目を指でいじる人も少なくありません。
しかし指にはさまざまな雑菌が付着しています。
指でいじったことで、目が雑菌に感染してその結果充血してしまうというパターンも見受けられます。
目の水分不足を解消して充血を改善するには?
目の水分不足であるドライアイによって充血が起こりやすくなるメカニズムはおわかりになったでしょうか。
ということはドライアイ対策をすることで、充血も快方に向かう可能性も期待できます。
では具体的にドライアイ対策をするにはどうすればいいかについて、以下で具体的に見ていきます。
パソコンやテレビとの正しい付き合い方をマスターする
現代人はパソコンやテレビの画面を見る機会が多く目を酷使しがちです。
その結果ドライアイに悩む人が増加しています。
もしよくパソコンやテレビを見ているのであれば、適度に休憩をとることが大事です。
目安としては、1時間作業をしたら15分程度は目を休めることがポイントです。
たとえば蒸しタオルを目の上に載せるだけでも、目の休息に効果的でしょう。
またパソコンやテレビの画面に近づきすぎると、それだけ負担も大きくなります。
ですからある程度画面から距離を離して作業することもポイントです。
少なくても40cm程度は距離を開けて作業するのがおすすめです。
そのほかには画面と目線の関係についても注意しましょう。
もし画面が目線よりも上になると、作業中上目遣いの感じになって目の水分不足がより進んでしまいます。
画面が目線よりも下になると、目にかかる負担も軽減されます。
椅子の高さやレイアウトなどについて注意するのも、ドライアイ対策では効果的です。
室内の環境を調整するのも水分不足対策に
目の乾燥を防ぐためには、部屋の湿度の調整をすることが大事です。
冬場はとくに乾燥しやすくなりますから、加湿器なり濡れタオルを干すなりして適度な湿度を確保しましょう。
またエアコンの風が直接当たると目が乾燥しやすくなりますので、送風口の向きや位置などに注意することです。
そのほかにも室内が暗い状態だと、どうしても目が乾燥しやすくなります。
そこで読書など細かな作業をするときには、十分な明るさを確保しましょう。
ただしパソコンを使用する場合には、読書と比較すると室内を少し暗くした方が目に負担がかからないといわれています。
またパソコンの位置にも注意しましょう。
もしパソコンに日光が当たると、画面で反射して目に飛び込んでくる可能性があります。
外の光がモニターに映りこまないように位置調整をする、カーテンなどで絞めて直射日光が入ってこないようにするなど対策しましょう。
目が充血したら目薬を差すのも有効
いろいろと対策しても、目が充血してしまうこともあるでしょう。
ドライアイで充血してしまったのであれば、市販の目薬を差すのも効果が期待できます。
目薬を探す際には、塩化ナトリウムや塩化カリウム、塩化カルシウムなど涙と同じ成分の含まれているものを選びましょう。
目薬をさす場合には、天井を見つめるような感じで使用するのがおすすめです。
この時に下まぶたを軽く引っ張って、目薬の容器を目の真上に持っていくとうまく入るでしょう。
そして目薬を差したら、目頭を押さえて目を閉じます。
こうすると有効成分が目全体に浸透します。
もし皮膚など周辺に目薬がついてしまったのであれば、ティッシュなどでふき取りましょう。
充血の原因の中には感染症の可能性も
目の充血の原因には、角膜障害など免疫異常の可能性も考えられます。
充血だけでなく、強いかゆみや痛みを伴う場合には病気が隠れていることも十分ありえます。
そのほかにも先ほど紹介した、目薬をしばらく差しても症状が改善しない場合も重い疾患の隠れている可能性も否定できません。
もし気になる症状があれば、眼科に行って一度診察を受けた方がいいでしょう。
専門医の適正な治療を受けるのがもっとも確実です。
目の水分不足対策で充血をなくしましょう
ドライアイに悩んでいる人は近年増えているといいます。
仕事などでパソコンの画面に長時間向き合っていると充血しやすくなります。
ドライアイ対策をしっかり行って、充血しにくい健康な目を維持しましょう。