お酒を飲むと水分不足になりやすく、お酒で水分補給はできません


お酒はのどを潤すことはできますが、それだけで終わってしまいます。

水分が足りないと思ってお酒を飲んでも、水分不足を解消するどころか、体の中から水分を排出させてしまう利尿作用が働き、飲んだ水分も体外に出ていってしまうからです。

喉が渇いたからビールで補給と思っていても、とんでもない勘違いになっていることに気が付かなければいけないでしょう。

お水を飲むことによる水分補給は、お酒では意味が異なることを理解していく必要があります。

お酒を飲めば飲むほど水分不足になる現実

お酒は水分を含んでいますが、体内の水分を排出してしまうことになります。

喉の渇きを癒すつもりで飲んでも、水分不足に陥ってしまうことになるでしょう。

水分不足の状態にお酒を飲んでしまうと、さらに水分不足になってしまいます。

つまり、お酒とは別に水分補給をしなければいけないということになるのです。

水分補給にならない理由を考える

暑い日などは、仕事をした後晩酌が楽しみになることもあるでしょう。

汗をかいた後には、水分不足だから水分補給と思っていても、これがお酒の力によって逆効果になっていることがあるからです。

なぜ、お酒を飲むことが逆効果になるのか、お水とは異なるのかを健康のためにも考えていかなければいけません。

利尿作用が大きな問題になる

大量に汗をかくと、ビールを含めてお酒を飲みたくなるでしょう。

水分を含んでいるのだから、これが水分不足を補うと考えるのは当然です。

ところが、この発想自体が大きな間違いで、アルコールはお水とは異なることを考えなければいけません。

アルコールを摂取すると、体に利尿作用をもたらします。

飲む人は必ず経験があるはずですが、トイレが近くなってくるでしょう。

これが大きな問題です。

人間の生理現象の中でも、直接的に水分を排出する状態を繰り返していきます。

大量に汗をかき、のどが渇いているのにもかかわらず、飲めば飲むほどトイレが近くなり繰り返すことになるのですから、どんどんと水分不足になるでしょう。

気が付かなければいけませんが、自分で自分の水分を減らす行為をしているということです。

体内の水分量も減らす

体の水分が減るとどうなるのかといえば、血液の水分が減ることになり、どんどんドロドロになっていきます。

水分補給をしているつもりで、水分不足を加速させる悪循環を重ねていくことになるでしょう。

血流が悪化することとなり、その分栄養はいきわたらなくなります。

それだけではすまず、血栓ができやすい状態を作り、動脈硬化といった問題も出てくることを考えなければいけません。

お酒を飲んでのどの渇きを感じるときには、すでに脱水症状を引き起こしています。

さらに、アルコールは体内の水分の配分を変えるということもわかってきました。

細胞内の水分を減らしてしまうことになり、どんどんと体は干からびているような状態になってしまいます。

尿酸値も上昇することになり、尿道結石にもつながりますし、痛風の可能性も高くなるのですから、デメリットが目立つでしょう。

お酒とお水の飲み方を考える

大事なことですが、お酒はお水ではありません。

水分補給には、なにも恩恵がないことを考えておかなければいけないでしょう。

水分補給のつもりでお酒を飲めば、脱水症状にまでいく可能性もあることを理解しておかなければいけません。

お水を飲むことの意味を考え直すだけではなく、のどの渇きが出てくることを見なおして初めて水分不足の意味も見えてくるようになります。

お酒を飲むときには、飲み方を考えていかなければいけません。

お酒を飲んでいる最中に脱水症状になるわけではないので、まずは先にお水を飲みます。

次に飲んでいる最中にも、お水を飲むようにするといいでしょう。

これだけでも、水分補給ができるようになり、脱水症状を抑えられるようになります。

二日酔いの時も、お水を補給してあげて、水分不足にならないようにするといいでしょう。

この時に飲むものは、ジュースなどは適しません。

カフェインも利尿作用があるため、お茶やコーヒー出ない方が適切です。

お水が最も適しているのは、血糖値や尿酸値の問題も出てくることを考えておかなければいけないでしょう。

お酒と上手に付き合う


お酒を飲んでいるから水分不足になるわけではありません。

飲んだ後になることを理解しておくことが、水分不足になることを防止する方法です。

体は代謝をアップさせることができますし、ストレスの発散にもつながるでしょう。

お酒がすべて悪いわけではなく、付き合い方を考えることが重要です。

ちゃんとお水で水分を補給して、利尿作用で出ていった分を補えるように考えておけば、メリットを生かせるようになるでしょう。

体の負担もあるのですから、楽しみながら飲めるようにすることに意味があります。

水分補給はお酒ではなくお水を飲みましょう

お酒を飲みすぎると水分不足になるのがわかっているのですから、脱水状態にならないようにしなければいけません。

脱水症状は、大変危険な状態になるのですから、喉が渇いたからといって、お酒で補うといった考え方を改めていきましょう。