代謝が悪いと水分をため込みやすくむくみになるといえます
むくみに悩まされている人で冷え性にも苦しんでいる方は多いでしょう。
実はこのむくみと冷え性には密接な関係があります。
両者を結びつけるキーワードの一つに、水分代謝があります。
余分な水分は排出するようになっているはずなのですが、この機能が十分働かなくなります。
すると本来排出されるべき余分な水分が体内にたまってしまいます。
その結果、足が膨らんだような状態になり、いわゆるむくみの症状が現れます。
目次
筋肉が弱くなると代謝が悪い状態に
余分な水分が静脈やリンパ管を通ってやり取りされます。
動脈の場合、心臓がポンプの役割を果たしているので比較的流れはいいです。
一方静脈やリンパ管は心臓のサポートがないので流れが緩やかです。
筋力が衰えてくると流れが滞って、むくみが起こりやすくなります。
特に足は下側にあるので重力の関係で水分がたまりやすいです。
代謝が悪いとむくみになるメカニズム
代謝の力がダウンしてしまうとむくみが起こりやすくなります。
どのような人がむくみやすいのか、対処するためにはどうすればいいのかについて以下で詳しく見ていきます。
長時間同じ姿勢をしているとむくみが生じやすくなる
むくみの大きな原因の一つに、血流やリンパの流れが悪くなって代謝がダウンしてしまうからです。
むくみやすい人かどうかのポイントの一つに、普段の姿勢が関係しています。
長時間同じ姿勢を続けていると、筋肉が動かなくなって血流やリンパの流れも悪くなりやすいのでむくみやすくなります。
デスクワークが中心で長時間座り続けているのもダメですし、立ちっぱなしの仕事をしている人もむくみやすいです。
体内で不要になった水分は先ほども紹介したように、静脈やリンパ管を通って体内を循環します。
静脈やリンパ管内の体液を動かすのは筋肉で、筋肉がポンプのように押し出していきます。
ですから座り仕事ばかりで運動不足だと、筋力が弱くなる、立ち仕事で筋肉の動きが悪いとそのポンプの働きが弱まります。
戻ってくるべき水分が足にたまってしまって、むくみのパンパンした状態になりやすくなるわけです。
食生活の見直しを行って代謝改善
水分代謝が低下しているのは、血行の悪い状況の続いていることが原因の一つです。
水分代謝を向上させるためには、熱量をあげることが何よりも重要です。
そのためにすぐにでも始められるのは、食生活の見直しです。
むくみ対策をしたければ、たんぱく質を日々の食事の中で意識して取り入れることが大事です。
特にマグロの赤身やカツオ、レバーなどはビタミン類も豊富に含まれているのでむくみ対策の食材としておすすめです。
代謝が落ちるとむくみだけでなく、冷え性にもかかりやすいです。
冷え性対策として、体の内側から温めることも重要なポイントです。
具体的には根菜類やショウガなどは温め食材として広く知られています。
逆にスイーツなどの甘いものは体を冷やしてしまう効果があります。
適量であれば問題ありませんが、たくさん食べるというのであれば、少し甘いものの量を控えることが大事です。
リンパマッサージでむくみ解消する方法
リンパマッサージはエステサロンなどの施術で取り入れられることも多く、広く知られるようになりました。
リンパマッサージのやり方について解説している書籍・雑誌も多く見られます。
リンパマッサージをしてリンパ液の流れをよくして、むくみ対策をする方法もあります。
マッサージというと、筋肉をもみほぐすためのものというイメージがあるでしょう。
このためリンパマッサージも強めの力でもみほぐしたほうが大きな効果も期待できると思うかもしれません。
しかしリンパ管は皮膚のすぐ下を通っているので、強い力は必要ありません。
もむというよりもさするようなイメージでマッサージするように心がけましょう。
リンパ液は、足など末端から鼠径部、お腹、胸、首の付け根といったように流れていきます。
マッサージをするのなら首の付け根から行うことです。
末端からマッサージしても、行き詰ってしまうからです。
水分を取らないようにしてむくみ対策をするのはダメ?
そもそもむくみの正体は余分な水分なので、水分を極力摂取しなければいいのではないかと思う人もいるでしょう。
しかし水分不足もむくみの原因になりえます。
私たちの体にとって水分は必要なので、入ってくる水分が少なくなるとそれを危機ととらえます。
するとできるだけ体外に水分を排出しないようにして、血流や代謝もダウンしてしまいます。
その結果、慢性的なむくみを引き起こす恐れもあります。
むくみ対策にはこまめな水分補給をすることが大事です
むくみは代謝の悪いことが密接に関係しています。
代謝をよくするためには食生活の見直しやマッサージなどを日ごろ心がけることが大事です。
できるところから始めて、むくみの起きにくい体質を目指しましょう。