熱が出たときは体温調節で汗をかくため、こまめな水分補給を行いましょう
熱が出て風邪を引くと、人の体温は高温となります。
この熱を下げるために、人は汗を多くかき体温調節します。
水分が足りないと汗が少なくなり体温調節しにくくなり、また脱水症状になる危険もあります。
このために、熱が出たときは水分不足にならないようにこまめに水分補給をします。
そしていつも以上に水分を多く補給するようにして、熱のある間は汗として水分は体外に出ていきますので、こまめに沢山飲み物を飲むようにします。
目次
熱が出たときの水分補給は常温以上の飲み物を飲むようにします
熱が出たときの水分補給は、冷えた飲み物は体への刺激が強く負担が大きいので、あまりおすすめできません。
飲むとするならば、常温以上のものを飲むようにします。
もしも冷蔵庫で冷やしている飲み物なら、電子レンジなどで温めてから飲むようにします。
またお茶などをやかんでお湯を沸かしてホットティーとして飲んでも構いません。
熱を下げるために水分補給は必要です
熱が出て体調が悪くなると、ついつい食事も飲み物もいらないとなることが多いです。
しかし汗で水分が体外に出るのと、体の中でも水分は重要な役割を果たしますので、汗を多く出して熱を下げるためにも、脱水症状を防ぐためにも、水分補給は意識して行なわないとなりません。
一度にたくさん飲まないようにする
熱が出たときに、多く水分補給しようと思っても、一度に大量に飲み物を飲んではいけません。
これは、一度に多く飲み物を飲むと、吐いてしまう可能性があるからです。
特に熱が出たときは体調が悪く、吐き気があるような場合もあります。
このようなときに、一気に水分補給するとそのまま吐いてしまいます。
せっかく水分補給しても吐いて飲み物をすべて出してしまっては意味がありません。
また、吐いてしまうと体にも負担をかけてしまい、余計に体調を悪化させることになります。
熱が出たときには、水分はこまめに補給するようにしましょう。
朝起きたときや食事のとき、安静にしている合間などその都度タイミングを見て、飲み物を飲んでいくようにします。
そして汗としても水分は出るので、いつも以上に多めに飲み物を飲むようにします。
飲み物は冷やしすぎない
熱があるので下げようと思い、冷蔵庫で冷やしたような飲み物の飲むのは、実は体には良くありません。
冷えた飲み物は、そのまま首やお腹などを冷やしてしまい、体には多くの負担をかけます。
熱が出ているようなときには、特に冷えた飲み物は、体調を悪化させることもあります。
このために、熱が出ているときには常温以上の飲み物で水分補給します。
ただ1日中室内に置いておかず、飲むとき以外は冷蔵庫で冷やして保存したいということもあるでしょう。
そのような場合は、飲むときは耐熱性のカップに移して電子レンジで温めてから飲むと良いです。
または、お茶などはそのままお湯を沸かして、ホットティーとして飲んでも良いでしょう。
特に緑茶や紅茶はホットにしても美味しいので、熱が出たときには適しています。
お水であれば、やかんで沸かして白湯にして飲んでも良いでしょう。
スポーツドリンクなどを飲むと良い
汗として体外には水分が排出されますが、それと同時に体からはミネラルも失われていきます。
ミネラルは体にとっては体温調節の役割もありますので、重要な成分といえます。
このために、熱が出て水分が体から失われたときは、水分と一緒にミネラルも補給するのが良いのです。
ただミネラルのみ補給しようとすると大変なので、ミネラルを含んだスポーツドリンクや傾口補給水などと飲むと、これらを同時に補給できます。
しかしスポーツドリンクなどには、大量に糖分も含まれており、飲み過ぎると糖分の取りすぎになるので、気をつけましょう。
なお、熱があるときはコーヒーは利尿作用が強いために、ジュースも糖分が多いために、水分補給の飲み物としては適しておらず、スポーツドリンク以外に、お水やお茶も飲むと良いでしょう。
⇒水分補給に冷たいお水とお湯のどちらがいいのか解説した記事はこちら
水分が失われると脱水症状になります
人の体は60%から70%が水分でできており、体から水分が失われると脱水症状になります。
軽度の場合は口が渇くなどの軽い症状で済みますが、重度となると痙攣が起きたり意識障害になったりします。
特に熱があるときは汗として多くの水分が失われますので、脱水症状になりやすく、これを防ぐために水分補給が必要です。
普段から水分補給は誰でも行ないますが、汗をかくときはいつも以上に多くの水分を補給しないとなりません。
そして一気に飲まずに、こまめに補給するようにすべきです。
⇒人間が一日に摂取するべき水分量について解説した記事はこちら
熱が出たときは水飲むことで風邪を早く治せる?
熱を出して汗を多くかくときは、いつも以上に意識して水分補給しましょう。
体に負担をかけないような常温以上の飲み物を飲むようにして、ジュースやアルコール以外の飲み物で水分補給しましょう。
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