しっかり水分補給することで残尿感の改善に繋がります
残尿感があると、排尿してもすっきりせず、不快な感覚が残ります。
そしてその感覚はトイレを出てからも付きまとうため、私生活にすら影響が出かねません。
そこで効果的となってくるのが、適切な水分補給です。
残尿感を改善するためさらに水分を補給するというのは少し理に適わない考え方ですが、有効な方法となります。
もちろん、そこには理由があります。
水分補給が有効な理由をしっかり把握して、快適な生活を取り戻してみてはいかがでしょうか。
目次
十分な水分を摂っていれば原因が自然と排出されることもあるためです
残尿感の原因は、細菌感染による膀胱炎であるケースが多いそうです。
加齢による筋力の衰えなどであれば仕方ありませんが、こちらが原因の場合は改善も期待できます。
水分補給を十分にすれば、排尿も多くなります。
すると、膀胱内にある原因菌が尿と一緒に流れ出しやすくなります。
これにより、炎症が治まり残尿感にも解消を期待できるというわけです。
水分補給への意識で快適な排尿をしましょう
排尿しない人間は、世の中にいないでしょう。
そのため、残尿感による悩みは、誰もが経験し得る存在です。
ですが、日ごろから水分補給の意識が持てていれば、そうした悩みを抱える心配は抑えられます。
知識や方法を正しく知って、効果的な予防・改善法として役立ててみてください。
残尿感の詳しい原因とは
残尿感の主な原因は、膀胱炎によるものです。
とはいえ、この膀胱炎を起こす菌にもいくつか種類があるので、代表的なものを紹介します。
特に多いのは大腸菌が感染して引き起こされるケースで、全体の約80%にも及ぶそうです。
その他には、ブドウ球菌・セラチア菌・プロテウス・肺炎桿菌・腸球菌などの場合もあります。
また、膀胱炎以外の発症により残尿感に繋がることもあります。
例としては、男性のみに起こる前立腺肥大症や前立腺炎・神経因性膀胱、また女性のみに起こる骨盤性器脱が挙げられます。
比率としては、女性の方が起こりやすい症状なので、特に注意が必要です。
残尿感の解消に適した水分補給とは
一般的に、人は1日5~7回の排尿をおこなうのが正常といわれています。
量については個人差も見られますが、だいたい1回200~400ミリリットルだそうです。
つまり、尿だけで水分の排出は毎日1,000~1,500ミリリットルもおこなわれているというわけです。
加えて、排便や発汗でも水分は失われるため、これ以上の水分補給が必要となってきます。
毎日1,500~2,000ミリリットル近くもの水分補給をするとなると、大変なようにも思えるかもしれませんが、膀胱の細菌を流し出すためと考えればしっかり摂るに越したことはありません。
コップ1杯のお水を数回に分けて飲むといった、一回に飲む量を減らす工夫で、無理なく理想的な排尿量を作り出してみてください。
残尿感解消に適した水分の種類
さて、残尿感の解消に水分補給が適しているといっても、どの水分を選べばいいのかというのも気になるところです。
その答えは、シンプルに無色透明のお水です。
味や色、栄養が入っているものは、単純にお水以外の成分が入っていることになります。
細菌を流し出すのは水分ですから、純粋なお水が効率的といえます。
特に、味どころかカルシウムイオン、マグネシウムイオンといったミネラルも抑えられたピュアウォーターは理想的です。
また、常温や白湯にして飲む方法も有効です。
体が冷えると血液や体液の循環が悪くなり、炎症の改善に適さないためです。
お水を飲む習慣に加え、お腹、下腹部を温める意識を持つことも効果的です。
逆に避けた方がいい飲み物
排尿量を増やすことで細菌が流しだせるとはいえ、利尿作用の強い飲み物はあまり適していません。
なぜなら、緑茶やコーヒーなど、カフェインが入っているものも少なくなく、膀胱炎を刺激してしまう恐れも伴うためです。
またアルコール類も、脱水効果により細菌を留まりやすくしてしまうという影響があるため避けるべきです。
やはり、純粋なお水が有効と考えておきましょう。
排尿量を多くすることで原因菌を流し出す効果が期待できます
残尿感を気にしている人は、尿の増加に抵抗もあるかもしれません。
ですが、最初は負担を感じても、継続することで症状の緩和、改善に期待が持てます。
豊富な排尿に伴い、残尿感を作り出している膀胱炎の原因菌が流し出せるためです。
症状の度合いによっては、病院を受診することなくそれだけで改善に繋げられる場合もあるほどです。
ただ、長引く場合に関しては、他に原因があることや症状が重いケースも懸念されます。
状況を見て、無理をし過ぎないよう気をつけてください。
残尿感には十分な水分補給が有効です
毎日約1,500~2,000ミリリットルの水分補給を心がけることで、悩ましい残尿感の解消が期待できます。
原因の多くは膀胱やその周辺の炎症症状であるため、たかが感覚と軽視することは禁物です。
早めに対策をうって、快適な日々を取り戻してみてください。