ピル服用中は血栓ができやすいため適度な水分補給が必須です


ピルには、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンが含まれ、服用すると体を妊娠中と同じような状態になるので、避妊や生理痛の緩和に効果的です。

ただピルを服用すると、多少なりとも副作用があり、その一つが、血栓症のリスクが高めることです。

血液の流れが悪くなり、肺や脳などに血の塊(血栓)ができて血管を塞ぐと、命に関わる場合もあります。

この血栓予防には、血液の流れを良くする効果が期待できる水分補給がおすすめです。

ピルを服用すると血液が固まりやすくなる理由

ピルには避妊や生理周期を整えるために有効的な2種類の女性ホルモンが含まれています。

しかし、実はこの女性ホルモンには血液を固まらせる作用があります。

ピルを服用することで、体内の女性ホルモン量が増えるため、その副作用として血液が固まりやすい状態が作られ、血栓ができやすくなるというわけです。

ピル服用中は水分補給などで血行を促進させましょう

ピルを服用することで、副作用として血液が固まりやすくなるため、服用していない人よりも血栓症を発症するリスクが高まる傾向にあります。

しかしピルを服用中でも、血流を促すような対策をとっていれば、血栓症予防が不可能ではありません。

そこでここからは、水分補給の仕方も含めピル服用中の血栓予防対策を紹介していきます。

お水でこまめな水分補給をしよう

ピル服用中はホルモンの影響で血液が固まりやすい状態にあります。

そのため、血行が悪くなるような行動は避けなければなりません。

汗をかいて体内が水分不足の状態になることでも、血液中の水分は失われます。

そうなると、一段と血液の流れが悪くなり、血栓ができやすい状態になってしまうのです。

つまりピル服用中の血栓を防ぐには、体が水分不足とならないようにこまめな水分補給が必要となります。

また、飲み物としては利尿作用のあるカフェインを含んだコーヒーや紅茶、緑茶などは逆に尿と共に水分を排出させてしまうため、水分補給には適していません。

ノンカフェインの番茶や体にも良い不純物を含まないピュアなお水などが適しています。

水分補給のタイミングとしては、特に汗をかいて水分を失いやすい外出や入浴、運動や睡眠の前後を中心に1日最低でも6回は行うのが好ましいでしょう。

人の体は少なくともは1日2ℓ位は水分が必要なので、少しずつこまめに補給できるように工夫してみましょう。

適度に体を動かせば血流が促される

長時間同じ姿勢で座ったり、寝転んだりしていると血液の流れが滞りやすい状態を作り出します。

ピル服用中は、ホルモンの作用で血栓ができやすい状態にあるので、意識的に体を動かして血液の流れをスムーズにする必要があります。

1日20分程度の軽いウォーキングやヨガなど、血栓予防には血流を促すための適度な運動を習慣化させることが大事です。

またデスクワークでも、座ったまま足首回しや腰ひねり、肩回しをする、体が温まって血行がよくなる入浴中などにふくらはぎをもむなど簡単な体操やマッサージを生活に取り入れていきましょう。

血液をサラサラにする食べ物を取り入れよう

ピル服用中でただでさえ血栓症のリスクが高まるので、血液をサラサラにするためには食生活を改善するのも血栓予防対策となります。

脂肪分や糖分を摂りすぎる食生活だと、血液中のコレステロールや中性脂肪が増えて血液の流れが悪くなります。

また体重が増えるとその分血管にも大きな負担がかかり、血栓ができやすくなります。

青魚に含まれるEPAには、血液をドロドロにする中性脂肪を減少させる、そして納豆に含まれるナットウキナーゼやにんにくには血栓を溶かす作用があります。

ピル服用中は特に、意識して食事に取り入れるようにしましょう。

更に、カロリーが抑えられる魚中心の和食を増やして、ミネラルやビタミン豊富な海藻やきのこ、野菜などを使ったメニューを取り入れるようにしましょう。

ピルに含まれる女性ホルモンの作用と水分補給の関係


人の体内では肝臓が血液を固める役割を担っています。

ピルに含まれるエストロゲンは、肝臓の機能を強く刺激する作用があるので、ピル服用中は血液が固まりやすい状態になります。

更にプロゲステロンは悪玉コレステロールを増加させたり、糖の代謝異常を招く作用があるため、血栓を生み出す原因となります。

ピルを服用すると、この2つのホルモンの作用で血液が固まりやすいベースができるので、血栓症予防のためにも、水分補給により血液の流れを促す必要があります。

ピル服用中は血栓症予防に水分補給を忘れずに行いましょう

ピルに含まれる女性ホルモンの作用により、服用中は血液が固まりやすいので、適度な運動などを生活に取り入れて血栓予防に努めましょう。

更に、血液中の水分を増やして流れを良くするために、お水や麦茶などノンカフェインの飲み物で適度に水分補給しましょう。