つわりの時期はこまめに水分補給をするようにしましょう


妊娠初期には、一部もしくは多くの人につわり(悪阻)の症状が出て、食事はおろか水分補給も難しくなることがあります。

妊娠中の脱水は、ママにとってもお腹の赤ちゃんにとっても、大変危険です。

そのような時期は、食事も水分補給も、少ない量で回数を多くすると良いでしょう。

また、温かいものよりも冷たいものの方が、吐き気を引き起こしにくくなります。

お水を飲む際は、レモンやハーブなどをお水に混ぜたりすると、飲み込みやすい方が多いようです。

つわりの時期の水分補給は赤ちゃんのためでもあります

水分は、体内の老廃物を尿として排泄するためにも、とても必要です。

それに加え、妊娠中のママの体では、お腹の中の赤ちゃんへ酸素や栄養を送るために、体内の血液量を増やす必要があります。

そのためにも、お水を飲むことは、特に妊娠中のママにとってはとても重要なのです。

つわりの時期に水分補給が必要な理由とは

妊娠初期、多くの方がつわりを経験します。

つわりが酷くて食事はおろか水分補給さえも難しくなり、妊娠中という大切な時期なのに痩せてしまったり、脱水症状を起こしてしまったりする方も少なくないようです。

また、つわりの症状がひどいが故に、軽い「うつ」状態になってしまう方もいらっしゃいます。

ここでは、つわりはどうして起こるのか、水分補給がなぜ妊娠中のママにとって必要なのか、そしてお水を飲むときに工夫できることについて、ご紹介しましょう。

つわりの原因はホルモンにあると言われています

つわりは、妊娠2か月頃にあたる5~6週頃に始まり、妊娠4ヶ月頃である12~15週頃には消失しますが、中には出産ギリギリまでつわりの症状に悩まされる方もいらっしゃいます。

この時期、卵巣の中にある黄体や、赤ちゃんに酸素や酸素を送るために重要な胎盤の組織にある絨毛からホルモンが出て、少しずつ大きくなっていく赤ちゃんのために子宮を柔らかく伸びやすい状態にしてくれています。

ですが、このホルモンがつわりの原因であると言われています。

そのため、つわりによる症状を止める薬というのはないのが現状です。

つわりによる症状には、吐き気や嘔吐、食べ物の好みの変化があります。

また、においに対して非常に敏感になるため、温かい食べ物や飲み物を口に近づけると湯気によってつたわるにおいで、つわりの症状が誘発されやすくなります。

加えて、精神的なストレスで症状が悪化することがあり、入院することで家庭生活を離れると、症状が改善することもあるのです。

人としてもママにとっても水分補給はとても重要です

妊娠中でなくても、人の体にとって水分はとても重要です。

口から取った水分は、体内で血液になるか細胞の内外に取り込まれて、栄養素や電解質の移動のために大切な役割を果たしています。

また水分は、尿として体から排泄されますが、この時に体内の電解質のバランスを整え、たんぱく質を代謝したときにできるアンモニアを体から排出するという大切な役割を持っています。

そのため、水分補給ができず脱水に陥ると、血液の流れが悪くなり、身体から排出されるべき老廃物が体内にたまって、身体にとっては大変危険な状態になるのです。

また、妊娠中のママの体内では、血液の量が増えていきます。

赤ちゃんは子宮内の胎盤を介して酸素や栄養を受け取っていますが、妊娠前と比べ血液が流れる臓器が増えるということになりますので、妊娠前よりも血液量が増えていきます。

これは主に、血液中の水成分にあたる血漿が増えることに依っています。

ですから、妊娠中に水分を十分に摂れず脱水になると、赤ちゃんへ酸素や栄養を送り届けることが難しくなり、母体にとっても赤ちゃんにとっても、大変危険な状態なのです。

つわりの時期は飲むお水に少し工夫をしてみましょう

お水など水分を摂る際は、「一気に大量の水分を摂ることは避ける」ようにしましょう。

それが特に冷たい飲み物の場合、胃が刺激されて吐き気を促すことになりますので、少しずつ口に含ませるように飲むと良いでしょう。

それでもお水の摂取が難しい場合は、氷をなめるという方法もあります。

小さめの氷を口の中で少しずつ溶かしていくことで水分が取れますし、吐き気も催しにくくなります。

麦茶やハーブティーを飲むという方法もあります。

麦茶ですと体内で必要な電解質も同時に摂取できます。

ハーブティーの場合、妊娠によるにおいの好みの変化がありますので、ご自分の体が受け入れやすい香りのものを選ぶと良いでしょう。

あるいは、お水にレモン果汁を垂らしてみる方法もあります。

食事も難しいという方の場合は、経口補水液を飲んでみてください。

その際に使うお水は、不純物のないピュアウォーターだと安心です。

つわりで水分補給が制限されると、身体は危険な状態になります


悪阻は、妊娠を維持するために重要なホルモンが分泌されることによっておこり、吐き気や嘔吐などの症状を引き起こします。

これによって食事や水分の摂取が制限される場合があり、症状がひどいことで栄養や水分の補給ができないと、入院を必要とする場合があります。

水分は身体を維持するためにも、またお腹の中の赤ちゃんに栄養や酸素を届けるためにも、とても重要なので、こまめに摂ることを意識するほかお水の摂取方法に工夫をすると良いでしょう。

つわり中の水分補給は少ない量をこまめに摂るようにしましょう

つわりが酷い時期は、少ない量でこまめに水分補給するようにしましょう。

また、麦茶やスポーツドリンク、温かいものを飲むことができるようならハーブティーを飲むこともおすすめです。