母乳だけでは水分補給が足りないこともあります

2360e79cdf449c1318a52966e39103fe_s
一般的にはまだ小さい赤ちゃんの水分補給は母乳だけで十分とされています。

実際に母乳は赤ちゃんが摂取するべき水分や栄養素を多く含んだ完全食品と言われ、その他の飲み物から補給する必要はおおむねないのです。

ただし、母乳をあげられないときや夏場に汗をかきやすいときなどは例外です。

赤ちゃんの体は水分量が多く、さらに水分の入れ替わりが激しく行われます。

外出時や夏場の暑い時期には母乳だけではなくこまめに水分補給をしてあげることが大切なのです。

汗をかきやすい夏場に要注意

夏場は大人でも汗をたくさんかくため、水分補給が欠かせません。

水分を適切に摂らないと脱水症状が現れてしまい、体調を崩すのです。

赤ちゃんともなるとさらに水分の代謝が激しく、たくさん汗をかいてすぐに水分不足の状態になってしまいます。

このようなときは母乳だけでは水分が足りないかもしれません。

赤ちゃんが脱水症状に陥らないためには、こまめな水分補給が必要です。

水分補給を母乳だけにしない理由


母乳だけではない水分補給をすることにはいくつかの理由があります。

その理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

母乳以外の飲み物を飲ませる理由

夏場の水分補給に

汗をかきやすい夏場は赤ちゃんもたくさんの汗をかきます。

特に外に出かけるときにはどんどん汗をかいて、その分赤ちゃんの体の水分も減少していきます。

大人は喉が渇いたと思えば自分で水分補給をすることができますが、赤ちゃんはそうはいきません。

「喉が渇いた」と言えない状況では、赤ちゃんは泣いて訴えるしかないのです。

その状態になった赤ちゃんは、相当水分が足りていない状況であると考えられます。

そうなる前に、こまめに水分補給をさせてあげることが大切なのです。

また外出中はなかなか母乳をあげられる環境にありません。

通常だと母乳だけで十分とされていますが、母乳をあげられない環境ではその他の方法で水分補給をしてあげるしかないわけです。

それが夏場になるとなおのこと必要になるでしょう。

哺乳瓶に慣れさせるため

上記のような水分補給の必要性だけではなく、母乳以外の方法で水分を与えることにはメリットがあります。

母乳以外の飲み物を与えるときには哺乳瓶が必要になりますが、いざ哺乳瓶を使うときのために慣れさせるという目的もあるのです。

母乳を与えられないときや母乳が出ないときなど、市販のミルクやその他の飲み物を哺乳瓶に入れて与えることになります。

しかし、赤ちゃんが哺乳瓶のゴムの臭いや感触に慣れていない状態では、哺乳瓶を拒否して飲み物を飲んでくれません。

こうなると水分補給にかなり手間取ることになってしまいます。

そのため、早いうちから哺乳瓶に飲み物を入れて与えてみることで、いざというときに赤ちゃんがスムーズに哺乳瓶から飲み物を飲んでくれるトレーニングになるわけです。

離乳食やコップへの移行もスムーズに

母乳だけの状態から哺乳瓶で飲むことに慣れさせることで、その後離乳食へ移行するときやコップで飲み物を飲むようになるときにも移行させやすくなります。

またストローを使うようになる前のスパウトに移行させるときにも楽になるでしょう。

離乳の時期になると母乳以外のものの味にも慣れさせるのがよいと言われていますが、その練習にもなります。

母乳以外のものを飲ませるのが不安というときには、不純物のないピュアウォーターをお白湯にして飲ませるのがおすすめです。

お白湯や麦茶などを甘くして飲ませてみよう

母乳だけを飲ませているとその他の飲み物の味に慣れていないため、最初は飲んでくれないかもしれません。

そんなときは、お白湯や麦茶などに砂糖を入れてほんのり甘くしておけば、母乳の甘みに近くなるため赤ちゃんも飲みやすくなります。

お白湯や麦茶は生後1~2カ月くらいから与えてもOKとされています。

早いうちから離乳に移行するために慣れさせれば、いざ母乳以外で水分補給が必要になったときにも安心です。

外出先では母乳をあげられないことも

赤ちゃんの水分補給には母乳だけで十分と言われていますが、外出先ではなかなか母乳をあげることができません。

長時間外出していると母乳をあげる機会がなくなるため、その他の飲み物で水分補給をしてあげるしかなくなります。

特に夏場は赤ちゃんもたくさん汗をかきますから、その分水分を補ってあげることが大切になるのです。

そのときのために普段から母乳以外の飲み物を哺乳瓶で与えてみる練習をするのがおすすめです。

もちろん家にいるときは基本的に母乳をたくさん飲ませるとよいでしょう。

水分補給だけではなく離乳に向けてのトレーニングも考えましょう

まだ小さい赤ちゃんの水分補給は母乳だけでよいというのはもちろん間違いではありません。

ただし、さまざまな要因で母乳以外の飲み物を水分補給に用いるシーンもあるでしょう。

また離乳に向けてのトレーニングとして母乳以外の飲み物を与えるのは効果的です。