赤ちゃんへの水分補給は、10kgまでの赤ちゃんなら体重1kgあたり1日100mlが目安です
赤ちゃんは大人の2倍程度の発汗量があると言われ、水分補給は健康を損なわないためにも重要なことです。しかし、言葉をしゃべることのできない赤ちゃんには、どのくらいお水を飲ませればいいのか、迷ってしまうこともあるでしょう。
赤ちゃんが摂る水分量は、目安として10kgまでの赤ちゃんなら体重1kgあたり1日100mlです。この量には母乳やミルクの量も含まれます。
暑い日や汗をかいた日などは、発汗量をプラスして水分を補給するといいでしょう。同じ生後10ヶ月でも、赤ちゃんによって体重は異なるので、月齢ではなく体重を目安に考えるようにしてください。
目次
赤ちゃんに与える水分量の目安は母乳やミルクも含まれます
水分をたくさん必要とする赤ちゃんですが、与えすぎると体調を崩してしまいます。赤ちゃんには適量の水分を与えるようにしましょう。
では、どのくらいの水分をどのように与えればいいのかについて紹介します。
赤ちゃんにはどれくらいの水分を与えればいいのか?
赤ちゃんに与える水分量は目安として、10kgまでは体重1kgあたり1日100mlと言われています。これは母乳やミルクも含まれている量なので、10kgの赤ちゃんであれば、母乳やミルクと併せて1リットル程度は許容範囲です。
注意したいのは、母乳やミルクも含めての量なので、麦茶やお水などだけなら、200~400ml程度が望ましいと言えます。母乳やミルク以外の水分をあげるのは、通常早くても3ヵ月くらいでしょう。
その頃は母乳やミルクだけでも水分はしっかり足りているので、お水などを飲ませる必要はありませんが、赤ちゃんが水分を欲しがっているようであれば、20~30ml程度のお水や白湯を与えるといいでしょう。
水分の与えすぎは「水中毒」を起こす可能性があります
赤ちゃんには水分が重要ですが、与えすぎはいけません。赤ちゃんにお水を与えすぎと言うのは、目安以上の水分を与えた時です。母乳やミルク以外で1リットルも水分を与えるのは、あげすぎです。赤ちゃんにとって水分補給は大切ですが、与えすぎは赤ちゃんの体調に悪影響を及ぼします。
悪影響の一つが水中毒です。水中毒とは必要以上の水分を与えてしまうことで血液が薄められ、ナトリウムやカリウムなどが失われることにより体内のミネラルバランスが崩れて、体調崩してしまう病気です。
原因は熱中症対策としてこまめに水分を補給していることで、必要以上の水分を与えてしまっていることや、下痢や嘔吐を繰り返した時に、水分補給を必要以上にしてしまう、といったことも原因です。
また、必要以上に水分を与えてしまうと、母乳やミルクを飲まなくなって栄養が不足してしまうので、水分の与えすぎには注意が必要です。水中毒にならないためには、一度に与えるお水の量は、20~30ml程度にしておくことです。赤ちゃんへの水分補給は目安を守って適切に行いましょう。
赤ちゃんの水分補給のタイミング
前述したように、赤ちゃんへの水分補給は多すぎても体調を崩すことになりますが、必要な時にはしっかり水分補給をしてあげることが大切です。
目安としてはどのようなタイミングで与えればよいかというと、健康な時にはお風呂の後や暑くて汗をたくさんかいた時などは、いつもより少し多めに水分補給をするといいでしょう。
また脱水症状や発熱した時は、普段よりも水分が排出されていますので、水分補給が必要です。下痢や嘔吐の時も、大量の水分が失われています。水分をしっかりと与えてあげることが必要です。嘔吐の時には、スプーンなどで少しずつお水を流してあげるといいでしょう。
体調不良になった時の対処法
赤ちゃんが体調を崩すと、下痢や嘔吐の症状が続くことがあります。元から体が小さいので、そうなると身体から多くの水分が排出されてしまうことになるのです。また、水分と共に塩分も失われるので、脱水症状を起こさないための水分補給が必要です。離乳食や食事は子どもが嫌がるなら様子をみてください。
乳幼児用経口補水液を少量ずつ飲ませ、欲しがるだけ与えるようにしましょう。また、赤ちゃん用のイオン(電解質)飲料は身体に吸収されやすいので脱水予防にも効果的です。
更に水分補給を行う際は、水道水よりもママが水質面で安心できる不純物の少ない天然水を提供するウォーターサーバーの活用がおすすめです。ミネラルウォーターだとミネラル分が多く、胃腸機能が未熟な赤ちゃんには適さないので注意しましょう。
発汗量の多い赤ちゃんは水分補給がとても重要です
大人でもそうですが、赤ちゃんにとっても水分補給は重要なことです。赤ちゃんは体重の70~80%を水分が占めています。その分、水分が必要になるということです。また、新生児の肌は大人に比べると面積は少ないですが、発汗量は大人と変わりません。ということは、大人の2倍以上の発汗量があるのです。
あまり動いていなくても、冬でも汗をかきやすいのが赤ちゃんです。その赤ちゃんにとって水分補給は大切です。赤ちゃんは体が小さいため、体温や汗の量を調節する機能が未発達のため、熱が体内にこもりやすく、熱中症になりやすいのです。
それを防ぐためには、風通しのいい衣類を着せる、帽子をかぶせるといった対策のほか、こまめな水分補給が必要です。赤ちゃんの体は大人よりも水分の量が多く、汗をかきやすく、熱中症にもなりやすい、ということもあり、水分を過剰に補給してしまいがちです。
しかし、過剰に水分を与えてしまうと水中毒などの病気を引き起こします。そうはいっても、おしっこの量が多く、下痢や嘔吐をしやすい赤ちゃんは水分が足りなくなりがちです。1日の目安を念頭に置きながらも、体調に合わせてこまめに水分補給をしてあげることが大切です。
(まとめ)赤ちゃんには1日にどれくらいのお水をあげればいい?
赤ちゃんへの水分補給は、10kgまでの赤ちゃんなら体重1kgあたり1日100mlが目安です
赤ちゃんは体重1㎏あたり1日100mlまでの水分量の摂取が目安となっています。ただし、ミルクや母乳の含まれる水分量もあるので、体重10㎏の赤ちゃんなら1日1ℓ程度までは許容量だとされています。
ただし、水分の摂りすぎは体内のミネラルバランスが崩れる水中毒になるリスクがあるので注意は必要です。そして、下痢や嘔吐で体調不良となったら、水分不足になりやすく、吸収のよい乳児用イオン飲料などを与えましょう。
また赤ちゃんは汗をかきやすいので水分補給が重要となります。赤ちゃんの水分補給には、質のよい天然水などが提供できるウォーターサーバーの導入もおすすめです。