ミネラル分が腎臓機能に負担をかけてしまうため、腎臓の弱い方はミネラルウォーターを避けるのが無難です

ミネラルウォーターは腎臓に負担をかける
実にさまざまな種類が出回っているミネラルウォーターですが、これを飲みすぎると実は腎臓に負担をかけてしまうことがあります。

腎臓は、私たちの体内にある老廃物や水分をろ過し、不要なものを尿とする働きを持つ臓器です。

この腎臓の機能に、ミネラルウォーターが負担をかけてしまうことがあるのです。

特に、腎臓の働きが弱っていたり腎臓に疾患を抱えていたりする状態では、ミネラルウォーターでも硬度の低い軟水を使うのがよいでしょう。

もしくはミネラル分を極力取り除いた純水(ピュアウォーター)に換えてみる方法がおすすめです。

多く含まれるミネラルが負担に

ミネラルウォーターは、一時期のブームを迎えて以降飲み水としてはもちろん、生活用水としても多く用いられるようになってきました。

その中で、ミネラルウォーターを多く飲むとよいといった謳い文句もよく見られるようになりましたが、実はこのお水に含まれるミネラル分の処理が腎臓の働きに追いつかなくなってしまったり、またその働きに負担をかけてしまったりします。

⇒ミネラル成分の重要性と注意点を解説した記事はこちら

ミネラルウォーターの飲みすぎによる影響

ミネラルウォーターは体によいのはもちろん間違いではありませんが、腎臓への負担を考えると手放しで多く飲めばよいものとも言い切れません。

ミネラルウォーターによって起こりうること

ミネラルウォーターを飲みすぎてしまったり、また硬度の高いお水を飲み続けたりすることによって起こりうることには、以下のようなものがあります。

尿路結石

尿路結石とは、尿が作られ排出されるまでの回路のいずれかに石のような結晶ができてしまうものです。

これができると強烈な痛みを伴い、その痛みは痛みの王様と喩えられることもあります。

この結石が作られてしまう原因の1つがカルシウムなどのミネラル分であると言われ、ミネラルウォーターで摂取しすぎると尿路結石のリスクを高めてしまうことになるのです。

腎移植後など血中カルシウムが高い場合

腎臓になんらかの疾患があり、腎移植を行った後などにはカルシウムやリンの代謝バランスが取れなくなってしまうことがあります。

この場合、血中カルシウム濃度が高くなるケースが多く、その状態でミネラル分が多いお水を飲んでしまうとさらに状況を悪化させてしまう危険性があります。

水中毒

水中毒とは、水分を摂取しすぎたことで頭痛やだるさなどを引き起こす状態です。

腎臓が血液から不要な水分や老廃物をろ過して尿を作る機能にも限界があります。

その処理能力を超えた水分摂取を行ってしまうと、水中毒の状態に陥ってしまいます。

ミネラル分が体によいからといって多く飲みすぎてしまうとときに危険な状態に陥ってしまうことがあるため、注意が必要です。

ミネラルもしくは水分の摂りすぎで起こる

上記のような諸症状は、いずれもミネラルウォーターに多く含まれるミネラル分、もしくは、そのミネラル分を多く摂取したいからと多くの量のお水を飲んでしまうことで起こり得ます。

ミネラルウォーターは必ずしも体によく、全くの無害なわけではなく、ときにミネラル分が腎臓の働きの許容量を超えてしまい、負担をかけることになってしまいます。

また、ミネラルウォーターがとにかく体によい情報ばかりを仕入れてしまい、それを信じて多く飲んでばかりいると、結果的に腎機能の許容範囲を超えさせてしまう結果となります。

それが健康状態を悪化させてしまっては、本末転倒です。

ミネラル分を含まない純水(ピュアウォーター)なら安心

ミネラルウォーターが腎臓の処理能力を超えてしまい、体調に影響を与えてしまう結果になる一因には、お水に含まれるミネラル分が挙げられます。

ミネラルウォーターに含まれるミネラル分の割合は銘柄によって異なります。

特に外国産の超硬水と呼ばれるものは、日本の水道水よりもかなり膨大な量のミネラル分を含んでいるのです。

その点、ミネラル分をはじめとした不純物をほとんど含まないピュアウォーター(純水)なら、腎臓の機能に負担をかけることがありません。

ミネラル分が代謝されきらずに体内に蓄積してしまうといった事態も、純水(ピュアウォーター)なら防げます。

何でも摂りすぎは注意

ミネラルを摂取しすぎると起こるデメリット
ミネラルウォーターの摂取の仕方によっては、腎臓に負担をかけてしまい、利尿処理がうまくできなくなってしまいます。

近年ではお水に関する情報があふれ返っています。

その中でミネラルウォーターを多く摂ることで体にミネラル分が吸収されて健康効果が見込めたり、またダイエット効果があったりなどといった文句はよく踊っているものです。

しかし、何事も度をすぎると健康に害を及ぼす可能性があります。

ミネラル分が体によいからといって大量にミネラルウォーターを飲むことを避けるべき理由はそこにあります。

⇒ミネラルウォーターの安全性について解説した記事はこちら

混じりけのない純水(ピュアウォーター)で解決

お水は1日2リットル程度飲むのがよいとされており、その量は1日に何度かに分けて飲んでちょうど消費できる量です。

この量を消費しようとすると、ときに腎臓に負担をかけてしまうわけです。

ミネラル分をはじめとしてあらゆる不純物をほぼゼロの状態にした純水(ピュアウォーター)なら安心してこのお水の量を消費できます。