ミネラルウォーターのミネラル分の結晶
ミネラルウォーターのボトルやウォーターサーバーなどでために見かける白っぽい沈殿物や浮遊物は気になるけれど、体に害はなくそのまま飲んでも大丈夫なものです。
ミネラル分が多いミネラルウォーターに発生しやすく、加熱や冷凍をすることでさらに起こりやすくなります。
これは、ミネラルの成分そのものであり、安全性については問題はありませんが、ミネラルウォーターなどのお水に慣れていない人には少し戸惑う場合もあるかもしれません。
ミネラル分の高いものに起こる沈殿物
水に含まれたミネラルは、何らかの原因によって一度結晶すると再び溶けることのない不溶性になります。
これはもともと源泉に含まれていた利するものであり、自然のミネラルなので安全です。
ただしミネラルが多いもので起こりやすいという点からすると、たくさんのミネラルを摂取できない人はこうした沈殿物のあるものを飲用するのは避けたほうが良いかもしれません。
ミネラルウォーターの沈殿物や浮遊物は飲めるのか?
ミネラルウォーターの中には、たまに白っぽいキラキラとした小さな浮遊物や沈殿物を発見することがあります。
私たちはミネラルウォーターの素材を「水」と把握しており、天然果汁や果肉を使ったジュース類とは分けて考えているため、不純物であるのではないかと不安になります。
このまま飲んでも良いのか、判断がつかないことがありますが、実はこの沈殿物や浮遊物に関してボトルなどに注意書きがしてあることが多いので、まずはその記載を探してみましょう。
ミネラルウォーターの沈殿物の正体は
ミネラルウォーターの沈殿物や浮遊物についての注意書きの多くには、「体に害はございません」などと書かれています。
それもそのはず、この沈殿物や浮遊物は、ミネラルそのものだからです。
- ミネラル分が結晶化
ミネラルウォーターの中には、ミネラル分が溶け込んでいますが、沸騰させたり凍らせたりしたものを再度解凍するなどの処理によってこれが結晶してしまうことがあります。
細かく小さな白っぽい粉末状のものが、水の中をただよっているような状態です。
これがさらに集まっていくと線状の結晶となることもあります。
結晶と言っても小さくホコリのようにも見えるので、ゴミでも浮いているように見えます。 - 海外製品に多い沈殿物、浮遊物
海外のミネラルウォーターの処理方法は日本とは違い、さらに硬水を多く取り扱っているため、自然のミネラルがさらに沈殿しやすくなっています。
ヨーロッパなどのナチュラルミネラルウォーターでは、軽く沸騰させただけでも沈殿物が発生します。
日本人はこういった沈殿物などに対して非常に敏感になりがちですが、硬度の高いものを選んだ場合には、こうした現象は普通に起こるものであるという認識でいたほうが良さそうです。
意外と起こりやすい沈殿物
ミネラルウォーターのミネラル分は、意外と簡単に沈殿したり、結晶したりします。
料理などでも火を通すことが増えますが、この場合には他の食材や灰汁などにごまかされて見えていないのかも知れません。
成分的には何ら問題がないのであれば、緩やかに捉えた方が精神衛生上良いでしょう。
もしどうしても気になるのであれば、特別な濾過装置によって作られたRO水という純水を利用した方が安心です。
安全な成分
ペットボトルやウォーターサーバーへのミネラルウォーターなどの詰め込み作業というのは、非常に高いレベルの管理下で厳重に取り扱わせているものです。
衛生管理や品質管理を無事通り抜けたものだけが製品となります。
そのため、たとえ沈殿物が見つかったとしても、それがゴミやホコリなどであることは滅多にありません。
ミネラルウォーターの使用上の注意
ミネラルウォーターの中には、凍らせて使用することを勧めていない商品もあります。
こうしたミネラル分の結晶化だけでなく、品質が落ちるとされているものもあるようです。
また、自動製氷はタンクに水を溜めておきますが、あまり長期間氷を使わず放置するのも品質のためにはあまりよくありません。
ミネラルウォーターの結晶が沈殿
ミネラルウォーターは無色透明であるイメージで、実際に水なので、透き通っており不純物が入っていると非常に不信に思えます。
しかし、もともとミネラル分を多く含んだものであれば、純粋な水というわけでもないのですから、こうした沈殿物なども起こりえるのです。硬度の高い硬水に慣れていない日本人にとっては特に違和感があります。
ミネラルウォーターを沸かして薄い色合いの飲み物などを作る際も、こうした結晶が気になることがあるかもしれません。
ミネラルウォーターは自然のめぐみ
ミネラルウォーターは、大自然の育んだ栄養分を含んでおります。
日本でも海外の硬水を手にする機会が増えたので、戸惑うことも起こりがちです。
沈殿物や浮遊物もそうした現象の一つですが、もともと自然のものであることを認識しておくとこうした現象も親しみやすくなることでしょう。