ミネラルウォーターのおいしい使い道
ミネラルウォーターは、その成分によって適した使い道があります。
ミネラルの豊富な硬水は、食品の旨みを出しにくくする反面、お茶などの渋みを抑えてまろやかな風味を出します。
反対に、軟水では肉の臭みなどが染み出してしまう反面、お酒やお茶の香りを引き出す効果があります。
それぞれの特徴を考えて、食材や料理のタイプ、好みの味によって使い道を変えることがよりおいしくミネラルウォーターを利用するコツとなります。
作用を理解して水を使いこなす
ミネラルウォーターの成分の中には、食品のおいしさを引き出したり味を損なわせたりという作用を起こすものがあります。
これは水に含まれるカルシウムなどのミネラル分が関係しており、これを理解して使い分けることが大切です。
ミネラル分は、食品の成分と結びついていろいろな変化をもたらすので良い効果を得られるものを選ばなくてはいけません。
ミネラルウォーターの選び方
飲料水をウォーターサーバーやペットボトルで購入したり、浄水器などで水道水を浄水したりする人が増えています。
しかし、その目的や効果についての知識は持っていないで、ただ漠然と使っていることが多いようです。
それぞれの効果と自分の必要性の合わない水を使用し続けているのは、無駄なだけでなく体調へのリスクもはらんでいる恐れがあります。
ミネラルウォーターの安全性
ミネラルウォーターにはいくつかの種類があります。
採水された場所によって硬度も違いますし、加工のしかたによっても呼び方が違います。
水の中に入っているミネラル分は、料理の味を変えたり、健康に良い影響を与えたりします。
カルシウムやマグネシウムなどがふんだんに入っているため、食事や体の代謝では取れない成分を効果的に摂取することもできるのです。
ところがこのミネラル分は、人によって悪影響を与えるリスクがあります。いろいろな成分が入っているために、それに対してアレルギー反応を起こすことがあるのです。
また外国産のミネラルウォーターは成分が日本人の体に合わず、お腹を壊したり体調不良になったりすることもあります。特に体の弱い人や妊娠中の女性などは注意が必要です。
赤ちゃんも腎機能が弱いため、ミネラル分はよくありません。
軟水か硬水か
ミネラルウォーターは飲用の他に料理にも使用することができますが、その硬度によっては料理の味にあわないものもあります。
選ぶ際には料理の種類と硬度の相性を見て決めましょう。
味わいの好みによっても、硬度を変えて食品の旨みや香りを自分の好み通りに引き出します。
- 軟水の合う料理
日本の和風料理に概ね合っています。
炊飯や煮物などではふっくらと柔らかく素材の味を引き出します。昆布などの出汁を取るのにも抽出力の強い軟水が向いています。
グルタミンなどの旨味成分が出やすくなります。
ミネラル分が少なく、食品の成分がカルシウムなどと結びつきにくいため、素材そのものの味を残したい料理で使うと良いでしょう。 - 硬水の合う料理
肉料理などで肉の臭みを消してくれる効果があります。肉の臭みと灰汁を抜いて煮込み料理にする場合などは、適しています。
硬水で下茹でを行ってから軟水で煮込むことで、臭みや灰汁を取り柔らかい食感を楽しむこともできます。手間は掛かりますが、大量に作ってストックする場合などに良さそうです。 - 飲用のために
そのまま飲んで水分補給にもなりますが、お茶やコーヒーなどを入れるのにもミネラルウォーターは役に立ちます。
硬度によってそれぞれの味わいを引き出してくれます。お茶や紅茶は繊細な味わいや旨みを出してくれる軟水が向いています。
コーヒーは軟水で入れると苦味が引き立ち、硬水で入れると苦味成分がカルシウムと結びつくことでまろやかな味わいになります。そのまま飲用する場合には、スポーツ後ならミネラル分を補給するために硬度の高いものを取り入れると良いでしょう。ただし、日本人は軟水に慣れているため、あまり硬度の高いものは口に合わないと感じることもあります。
安全にミネラルウォーターと付き合う必要性
ミネラルウォーターは、安心して水道水を飲める日本において、新しい飲料水のあり方を示しています。
ミネラルの自然で日常的な摂取を可能とし、取りにくい栄養素を効果的に得られるようになりました。
しかし、体の弱い人やアレルギー体質の人が同じように使用し続けることで、健康を害することもあり、体に合うかどうかを注意深く見る必要もあります。
料理に使う際にも、硬度によってはおいしく仕上がらないこともあり、その食品の特性によって使い分けることが大切です。
ミネラルウォーターのおいしくて安全な使い道
ミネラルウォーターは、体質などに合わせて選び、安全に利用することで、食事や飲み物をより楽しめる可能性を持っています。
おいしさを引き出すだけでなく、自分に合ったものを選んで健康のために飲料水を選びましょう。